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麻しん風しんワクチン

麻しん・風しんワクチン接種について

対象

1期

1~2歳未満(1歳のお誕生日を過ぎたらできるだけ早めに)

2期

5歳以上7歳未満の年長児(小学校就学前の1年間)

予防接種実施医療期間

宮崎市・国富町・綾町の予防接種実施医療機関は下記よりご確認ください。

http://cms.town.aya.miyazaki.jp/site/kenkoucenter/8077.html

麻しん・風しんの症状について

麻しん(はしか)

 麻しんは、麻しんウイルスの空気感染によって起こります。感染力が強く、予防接種を受けないと、多くの人がかかる病気です。発熱、せき、鼻水、目やに、発疹を主症状とします。最初3~4日間は38℃前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うと、また、39~40℃の高熱と発疹が出ます。高熱は3~4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着が残ります。主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約1~6人に合併します。脳炎は1,000人に1~2人の割合で発生がみられます。

 また、麻しんにかかると数年から10数年経過した後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重い脳炎を発症することがあります。これは、麻しんにかかった者のうち10万人に1~2人の割合で見られます。

 麻しん(はしか)にかかった人のうち、数千人に1人の割合で死亡することがあります。

風しん

 風しんは、風しんウイルスの飛沫感染によって起こります。潜伏期間は2~3週間です。軽いかぜ症状で始まり、発疹、発熱、首のうしろのリンパ節が腫れるなどが主症状です。そのほか、目が赤くなる(眼球結膜の充血)もみられます。発疹も熱も約3日間で治るので「三日ばしか」とも呼ばれることがあります。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。大人になってからかかると重症になります。

 妊婦が妊娠早期に風しんにかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気により、心臓病、白内障、聴力障害などの障がいを持った赤ちゃんが生まれる可能性が高くなります。

予防接種の効果と副反応について

 予防接種を受けたお子様のうち、95%以上が免疫を獲得することができます。体内に免疫ができると、麻しんや風しんにかかることを防ぐことができます。

 ただし、予防接種により軽い副反応がみられることがあります。また、極めて稀ですが、重い副反応が起こることがあります。予防接種にみられる反応としては、下記のとおりです。

麻しん風しん混合ワクチン(MR)の主な副反応

  • 麻しんと風しんの予防接種を同時に実施するときに使用。通常このワクチンを接種します。

 主な副反応は、発熱や、発疹です。

 1回目の接種後にみられる発熱や発疹といった症状は、接種後13日以内(特に7日~10日)に多くみられます。接種直後から数日中に過敏症状と考えらる発熱、発疹、そう痒(かゆみ)などがみられることがありますが、これらの症状は通常1~3日でおさまります。2回目の接種では発熱や発疹の頻度は低く、接種翌日の局所反応が多くみられます。接種部位の発赤、腫れ、硬結(しこり)、リンパ節の腫れ等がみられることがありますが、いずれも一過性で通常数日中に消失します。稀に生じる重い副反応としては、アナフィラキシー症状(ショック症状、じんましん、呼吸困難など)、急性血小板減少性紫斑病(紫斑、鼻出血、口腔粘膜の出血等)脳炎及びけいれん等が報告されています。

予防接種による健康被害救済制度について

  • 定期接種によって引き起こされた副反応により、生活に支障がでるような障がいを残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく給付を受けることができます。
  • 健康被害の程度等に応じて、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、埋葬料の区分があり、法律で定められた金額が支給されます。死亡一時金、埋葬料以外については、治療が終了するまたは障害が治癒する期間まで支給されます。
  • ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・法律等、各分野の専門家からなる国の審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に給付を受けることができます。
  • 予防接種法に基づく定期接種として定められた期間を外れて接種を希望する場合、予防接種法に基づかない接種(任意接種)として取り扱われます。その接種で健康被害を受けた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を受けることになりますが、予防接種法と比べて救済の対象、額等が異なります。

 ※給付申請の必要が生じた場合には、診察した医師、綾町健康センターへご相談ください。

接種にあたっての注意事項

 予防接種の実施においては、体調の良い日に行うことが原則です。お子様の健康状態が良好でない場合には、かかりつけの医師等にご相談のうえ、接種するか否かを決めてください。

 また、お子様が以下の状態の場合には予防接種を受けることができません。

  1. 明らかな発熱(通常37.5℃以上をいいます)がある場合
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
  3. その日に受ける予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな場合 ※「アナフィラキシー」とは、通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。汗がたくさん出る、顔が急に腫れる、全身にひどいじんましんが出るほか、吐き気、嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状やショック状態になるような、激しい全身反応のことです。
  4. 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する場合及び免疫抑制をきたす治療を受けている場合
  5. その他、医師が不適当な状態と判断した場合

 


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