本文
自然共生サイトに認定されました
綾町イオンの森と割付地区の日向夏畑
綾町と公益財団法人イオン環境財団が協働で環境保全に取り組んでいる「綾町イオンの森」と、隣接する「割付地区の日向夏畑」は9月27日、環境省の自然共生サイトに認定されました。町内での認定は、昨年の「東洋紡 綾の森」に続き2例目です(県内では4例目)。
今回自然共生サイトに認定されたエリアは、綾ユネスコエコパークの移行地域(人が生活し、自然と調和した持続可能な発展を実現する地域)に位置しています。
綾町は今後も、生物多様性保全を注視した持続可能な循環型管理を実施していきます。合わせて、新たな付加価値創造にも取り組みます。
綾町イオンの森
綾中学校の校舎建て替えのためにスギを伐採した割付町有林を里山に復元しようと、2013年から保全活動を行っている森。2017年からは”ユネスコ人間と生物圏(Man and Biosphere)計画”のグローバル基準に基づく里山づくりを行っており、これまでに2万本以上を植樹しています。
綾町イオンの森での植樹活動 https://www.town.aya.miyazaki.jp/soshiki/eco/7061.html
綾町イオンの森は、イオングループの協力でPRも行われています。大型の「綾町イオンの森のエリアマップ」がイオンモール宮崎の2階に掲示されており、綾町イオンの森での保全活動やエリア内の動植物の検索などがでます。
さらに、環境学習の場としての活用も進んでいます。散策コースで生涯学習が行われたり、綾中学校の生徒が先進技術を活用した炭素蓄積量調査に取り組むなど、多様な活動が展開されるようになっています。
また、この森では、希少な動植物の生育・生息も確認されており、豊かな里山が形成されていることが分かってきました。
割付地区の日向夏畑
日向夏みかんは在来のかんきつ類で、綾町の特産品のひとつです。綾町イオンの森の東側には広大な日向夏みかん畑が広がっています。
日向夏みかんの生産には、ニホンミツバチなど受粉をサポートしてくれる昆虫が必要です。調査により、綾町イオンの森に植樹したヤマザクラなどの花木が、ニホンミツバチなどをはぐくみ、日向夏みかん畑に実りをもたらしていることが分かっています。花木を育てることが結果的に昆虫類を守ることにつながり、それが日向夏みかんの生産を助けているのです。
自然共生サイトとは
森・里山・都市の緑地など「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域のことです。認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録されます。
生物多様性の損失を止め、反転させる「ネイチャーポジティブ(自然再興)」というゴールに向け、「2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全する(30 by 30)」という世界目標が掲げられています。自然共生サイトはこの世界目標を達成するための取り組みです。
環境省「自然共生サイト」ウェブサイト https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/<外部リンク>
関連リンク
公益財団法人イオン環境財団によるプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000124027.html<外部リンク>
自然共生サイト「東洋紡 綾の森」 https://www.town.aya.miyazaki.jp/soshiki/eco/6819.html