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マダニに注意しましょう
重症熱性血小板減少症候群の発生が最多
宮崎県は、マダニに咬まれることによって感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の報告数が、全国で最も多くなっています。2013年3月の届出開始以降、累積報告数は106件で全国で最も多くなっています。
この感染症は、マダニに咬まれないようにすることが最も重要な感染予防対策です。
マダニの活動が活発になる春から秋にかけての期間は、特に注意が必要です。野外活動の折には、しっかり予防対策を行い、マダニに咬まれないようにしましょう。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
SFTSウイルスを持ったマダニに咬まれることによって感染する病気です。 潜伏期間は、6日間から2週間程度です。 症状としては、発熱、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)がみられ、頭痛や 筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状が出現することもあります。 血液検査で、白血球や血小板の減少がみられることも特徴です。
感染者の年代
宮崎県内では、これまで20歳代から90 歳代までの報告があります。全国においては、小児の報告もみられます。
感染推定地域と感染時の推定状況
県北部から県南部まで幅広く発生しています。
推定感染時の活動内容は、農作業や山林作業だけでなく、庭仕事や自宅周辺の散歩でも感染が疑われるケースがありました。引き続き注意をお願いします。
感染を防ぐために
マダニに咬まれないようにするのが一番の予防です。屋外で活動するときは、次のような対策をお願いします。
- つばのある帽子をかぶる
- 首にタオルを巻く・ハイネックのシャツを着る
- シャツの袖口を軍手の中に入れる
- シャツのすそをズボンの中に入れる
- ズボンのすそに靴下をかぶせる
- 帰宅後は、衣服を屋外ではたく(マダニを家の中に持ち込まない)
- 体にマダニがついていないか確認し、入浴して吸着前に除く
マダニに咬まれてしまったら
肌についたマダニを無理に取ろうとしたり手でいじったりすると、マダニの体内にあるウイルスや細菌が体に入ってしまう可能性があります。咬まれたままの状態で、近くの皮膚科や外科を受診しましょう。
マダニに咬まれてから3週間程度は体調に気をつけ、発熱、関節痛、頭痛、腹痛、下痢などの症状がある場合は内科を受診しましょう。 そのときは、いつ、どこを咬まれたかなどの情報を医師に伝えてください。
ペットのマダニ対策も大切です
ペットが屋外でマダニを付けたまま家にあがってしまうと、マダニに咬まれる危険性があります。散歩から帰ってきた後や家に入れる時には、ブラッシングをしてマダニ が付いていないか確認しましょう。
また、獣医師に相談してダニの駆除剤を使用するなど、 マダニを寄せ付けないようにすることも効果的です。
関連リンク
宮崎県「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するお知らせ」
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/kansensho-taisaku/kurashi/hoken/page00173.html<外部リンク>